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ナマケモノの日々


by adisesaworks

ある日の瞑想

まだ朝練後にユルなギャザリング・タイムがあったころ。ただ座って眼をとじて、自分の思いを観察していましょう、というだけのシンプル極まりないほんの30分の瞑想に、十数人のヨガな人々。

その日はなんだかマインドがすぐに静かになって、そのうちに真っ白なモヤのようなものに、自分が、部屋が、というより、世界中すべてが包まれていた。ほわ~っとものすご~く気持ちがよかった。おわりの時間がきても、真っ白な静寂からもどりたくなかった。

瞑想がおわってから、めずらしくみんなで感想をシェアした。その中に私よりも若い、余命数ヶ月と宣告されていた方がいた。病院での治療はせずにオルタナティブな方法を模索していたらしい。

「上のほうに身体がどんどん浮きあがっていったような感覚、光がやってきてとても気持ちがよかった。そして病気が治ったのがわかった。」そんな意味のことをいった。もうだいぶ前のことなので、正確にはつたえられないけれど。そしてたぶんそのあと病院で検査してもらったのだろう。ほんとに治っていたらしい。

治ったメカニズムは私に知るよしもないけれど、本当の自分を思い出したんだ、って感じた。そしてたぶんそのとき、部屋にいたみんなは、魂の部分で共鳴しあっていたんだな、って思った。そんな時間が共有できて、なんだかうれしかった。

だからといって、瞑想をことさらすすめるつもりはない。人が自分の本当の姿を見つけるツールは、さまざまだと思うから。

それから5年くらいたった。ときおり見かけるその人は、とても元気そうだ。

(病名を伏せるのは、知ってる人が見たら誰だかわかってしまうかもしれないから。プライベートなことだもんね。でもこのときのことは、ちょっとシェアしてみたくなったので、書いてみました。)
by adisesaworks | 2009-11-26 11:30 | ヨガ